熟年離婚の原因と対策とは?
今の時代、「3人に1人」が離婚をしているとも言われており、結婚をしている人の中には、もしかしたら離婚を考えている人もいるのではないかと思います。
その中でも熟年離婚の割合が年々増えてきており、一昔前と比べ急増している傾向にあるのですが、その後夫と別れて後悔する女性が多く、取り返しのつかない事になってしまっている人が多いのも、また事実であります。
だからこそ、その原因と対策をしっかりと理解する事によって、別れて後悔する事を防げるのではないでしょうか?
熟年離婚が訪れるタイミング
① 熟年離婚は、子供の成人や子供の結婚を迎えた後に訪れやすい
なぜ、子どもの成人や子どもの結婚を迎えた後に離婚が訪れやすいのかと言いますと、愛情ホルモンの「オキトシン」という物質が減少してしまうからなのです。
旦那さん・奥さん共に子どもを立派に育てようと、仕事や家事を長年頑張ってきた事でしょう。
しかし子育てが一段落する事によって、愛情ホルモンのオキトシンの分泌量が減ってしまい、やる気が一気になくなり、脱力感に襲われてしまいやすいとされております。
血が繋がっている子どもに対しては愛情を注ぐことは出来ますが、血の繋がっていない旦那さんや奥さんに対しては、そこまで深く愛情を注ぐことが出来ないのかもしれませんね。
それに、子どもを育て上げるという共通の目標が失われてしまう為、目標を達成した後は、嬉しさと同時に新たな目標を見失ってしまいがちであり、とても不安定な時期が訪れてしまいます。
今までは相手が家にいることがストレスだとしても、オキトシンの量が多かった為、そこまで気にする事はありませんでしたが、今となっては些細な事でもイラっと感じてしまいやすい状態にあります。
イビキなど、生理的な現象に対してもイラっとしてしまい、あれだけ好きだったのにもかかわらず、生理的に無理になってしまうのです。
好きと嫌いは紙一重と言いますが、好きの大きさに比例して嫌いの振り幅も大きくなってしまうのかもしれませんね。
その解決方法は?
それを解決させる一番有効な方法は、「ペットを飼う」という事です
犬や猫などのペットを飼う事によって、愛情ホルモンのオキトシンが増加しますので、旦那さんや奥さんの事を良い意味であまり気にしなくなります。
子どもを交えて旅行に出かけたりするのも効果的ではありますが、ペットと違い、毎日癒される訳ではありませんので、どうしてもその場しのぎになってしまい、効果は持続しません。
またペットを飼う事によって、子育てと同じような状況が作れる為、同じ目標を持った日常生活を送る事ができますし、ペットを間に挟む事によって、必然的に会話の量も増えますので、一石二鳥にも一石三鳥にもなるのではないかと思います。
会話が増えればだんだんと良い循環が訪れますので、間違いなく離婚を回避させる事ができ、夫婦関係を上手く構築していく事が出来るのではないでしょうか?
余談ではありますが、海外では「オキトシン」を直接人に投与する事ができ、ストレスを軽減させたり、安らぎの気持ちを与える効果がある為、利用している人が多いとされています。
だからこそ、日本も近い将来そのような医療を施す日が来るかもしれませんね。
それほど人にとってホルモンというものは大切な役割を果たしてくれるものでありますので、きちんとした生活を心がけ、少しでもホルモンバランスを整えるようにしましょう。
そうする事によって、あまりイライラしない体質に生まれ変わる事が出来るはずですから。
② 熟年離婚は、夫が定年退職した後に訪れやすい
それは一体なぜかと言いますと、夫が定年を迎え、退職金という大きなお金が手に入るからなのです。
もちろん退職金のない人も多いかと思いますが、退職金のある旦那さんは注意した方が良いかもしれませんね。
離婚をする際は上手い理由を付けられ、財産分与でお金を持っていかれてしまう可能性もありますので、離婚をする際はきちんと協議するようにしましょう。
ストレスを溜めながら生活するよりは、ある程度まとまったお金をもらって離婚をする方が良いと思い、このタイミングで離婚を切り出す奥さんはとても増えてきております。
そうする事によって、第二の人生をより快適に過ごせると考えているのかもしれませんね。
ストレスが溜まるという事もそうですが、将来介護をしたくないなどという理由も重なり、余生は思うがままの自分の時間を過ごしたいと思っているのでしょう。
また好きな人が新たにできて、再婚する人も中にはいるのではないでしょうか?
しかし、一時的な気持ちだけで離婚を切り出してしまい、なんだかんだ言っても結局「元の旦那さんの方がやっぱり良かった」なんていうケースも多々ありますので、要注意であります。
その解決方法は?
熟年離婚を解決させる有効な方法とは、「メリットとデメリットをきちんと考える事」です。
先程のペットを飼うという事とは違い、自分自身できちんと考えなければ効果はりませんが、この記事を読んでいる人は離婚を考える良いきっかけにしてみて下さい。
熟年離婚というと、何だかメリットの方が多そうな気がしますが、デメリットこそきちんと考えなければなりません。
一時的にまとまったお金が入りますので、「年金もあるしお金には困らないのではないか?」と思っている人もいるかもしれませんが、それは大きな間違いであります。
財産分与の金額にもよりますが、一時的なお金ではなく、年金のような継続的なお金を考えなければすぐに底は尽きてしまいますので、絶対にその場の気持ちだけで走ってはいけません。
今まで通りの生活が出来なくなってしまい、とても貧しい暮らしを強いられる事になった人も大勢いますので、メリットよりもデメリットこそ、より慎重に考えるようにしていきましょう。
またお金以外にも、予想以上の孤独感を感じる事になり、それに耐えきれなくなってしまい後悔をしている人も多く存在します。
年老いてからでは、新たに結婚する事が出来る可能性も低いと思いますので、安易な考えは禁物であります。
書面上だけ離婚をし(籍を抜き)、互いに自由だけど、何かあった時は助けられるような関係でいるような夫婦も存在しますので、色々な形があるという事を是非覚えておいて下さい。
熟年離婚して後悔する人も多い?
その後夫と別れて後悔する女性も多い為、熟年離婚は慎重になって考えましょう。
子育てや仕事勤めが終わり、あとは思う存分余生を自由に生きたいという気持ちはよく分かりますが、今ある当たり前を失ってまでの事でしょうか?
夏休みやGWと同様、久々の連休は非常に嬉しいものではありますが、それはたまに訪れるからこそ楽しいものであって、毎日が夏休みならきっと暇を持て余してしまう事でしょう。
そんな時に1人っきりでは非常に寂しいものですし、仮にストレスだとしても、何よりもいなくなって初めてその人の大切さが分かるものですので、その人の良いところを見るようにし、今ある当たり前をもっと大切に考えていきたいものであります。
だからこそ、あなたにとっての本当の幸せとは一体何なのかを、今一度よく考えるようにしていきましょう。
離婚をするにしてもしないにしても、幸せな余生を過ごせる事を祈ってます。