勢いで離婚すると後悔する?
今の時代、3組に1組は離婚をしており、離婚理由は人によって様々ですが、中には後悔してしまっている人もいるのではないかと思います。
そこで今回、離婚して1年半になる一児の母(リサさん/34歳)の体験談についてみていきたいと思います。
子供は元々2人で、元主人と相談した結果子供を1人ずつ育てていくことになったのですが、今ではとても後悔しています。
離婚に悩む事情はそれぞれかと思いますが、離婚に踏み切ってから後悔するという事も考えられるでしょう。
離婚後に後悔する瞬間
① 離婚は兄弟が離れ離れになる可能性がある
私の場合、元主人と性格の不一致で離婚するに当たり、確かに不貞行為があったわけでも、DVなどの問題があった訳でもありませんので、子供を二人とも取り上げられる理由がないという事を指摘されました。
夫婦間の仲の悪さが問題なので平等にと子供を一人ずつ引き取る事になったのですが、まずそこが1番後悔しているところであり、兄弟を親の都合で離すものではないと痛感しています。
不貞行為やDVや経済的な問題など、離婚を考える原因は様々かと思います。
しかし、毎日一緒に暮らした家族がバラバラになるということは、子供にとっても相当なストレスになりますし、家の中で毎日一緒に遊んでいた相手が突然いなくなり、一人で玩具で遊んでいる光景は居た堪れない気持ちになります。
② 離婚は子供と離れる事になる
2つ目の後悔は、離れている子供の成長が見守れないということですね。
引き取った子供のお弁当を作っている瞬間も、こうやって凝ったお弁当をあの子にも作ってあげたかったと胸が痛みます。
それに、毎日どんな事があったのか聞くことが出来ませんので、側で見守れない事に寂しさや後悔の思いが募ります。
別れなければそんな思いはしなくて済んだのに、子供に対しても申し訳ない気持ちでいっぱいです。
③ 離婚後は経済的に厳しい
それから、経済的な面でも後悔しています。
一人でも充分育てていける経済能力がある方は別ですが、私の場合パートに出たり実家で暮らせば何とかなると思っていました。
実際になんとかなってはいますし、普通の生活は出来ていますが、子供の将来の為に貯金してあげられる余裕はありません。
児童扶養手当も、実家に入ればその家族の所得によって金額が設定されるので、子供と自分にかかる費用を両親から一切受け取っていなくても、父の所得上、一番低い金額しか受け取ることができませんので僅かな足しにしかなりません。
④ 父の日や母の日の、運動会などの行事が辛い
他にも、離婚をして片親ということで、父の日や母の日の幼稚園や学校での制作でも、今後ずっと子供たちに複雑な思いをさせてしまう事でしょう。
子供は離婚という大人の事情は、まだ小さいうちはよく分かりませんので、それが原因でいじめられないかと、日々不安に過ごしております。
運動会の競技でお父さんが出る種目など、私は一人だけ母が出る事に抵抗はありません。
しかし、「子供はどんな気持ちでいるのか?」と思うと、どうして離婚を踏み止まれなかったんだろうと自分の決断を後悔しています。
⑤ 子供の成長を分かち合えないから辛い
離婚前は言い争いの喧嘩も多く、こんな状態で一緒に暮らしていても子供にも悪影響なだけなんて思っていましたが、結局は自分達の都合で父親を取り上げたようなものです。
子供の成長や思い出を本当に分かち合えるのは、やはり子供たちを一緒に育ててきた元主人だけだと思います。
話を聞いてくれる仲のいい友人もいますが、家庭のこととなると、結局は他人で他の家族の出来事でしかありません。
私達の子供の成長や病気などを本当の意味で親身になってくれるのは、元主人しかいないのだなと感じる時も、離婚を後悔する瞬間です。
いかがでしたでしょうか?
世の中には本当に様々な事で悩んでいる夫婦がおられるでしょうし、現在離婚を考えているという方に「絶対にやめた方がいい!」と断言する事はできません。
ですが、どうかもう一度離婚後の事もよく考えてみて下さい。
例えば、離婚をしなければ子供が危険な状態なのか?
子供の有り無し関係なく、離婚後の経済面の心配はないのか?
そもそもどうしてパートナーと結婚したのか?
これらは離婚を思いとどまる為にとても大切な事です。
価値観や考え方が合わずに討論になり、「もう嫌だ!」と何度も思って離婚をしてしまいましたが、子供に寂しい思いをさせる為では決してなかったはずなのに、非力な自分に苛立ちも感じています。
離婚前には私が愛情を沢山注いで立派に育てて、「寂しい思いなんか絶対にさせない!」と意気込んでいましたが、初めから一人っ子なのと兄弟が離されて一人になるのは全然違うものです。
初めから片親なのと両親揃っている状態から片親になるのも違うものだと思いますし、居るのが当たり前の存在が居なくなる訳ですからね。
本当に追い詰められている方に離婚を思いとどまって欲しいとは思いませんし、離婚が必ずしも不正解ではありません。

しかし、もしまだ迷われているのなら離婚後が今よりもプラスになるのかや、どうしてその相手と結婚する事にしたのか、当初を思い返してみて下さい。
私の場合は喧嘩も多かったのですが、「こんな時はこうしてくれる人だった」、「こんな所を好きになったんだった」と当たり前になってしまっていた相手のいい所をたまに思い出します。
勢いに任せずに、もっと沢山話し合えば良かったと思っているので、今離婚を悩んでいる方には「相手のどんな所が嫌なのか」、「その嫌な所は話し合って改善出来ない問題なのか」などを考えてみて欲しいです。
子供が危険な場合や、経済面で苦労をかけられているような場合にも、絶対に離婚を思いとどまるべきだとは思っていません。

子供の為だと思って思い詰め過ぎて、本人が精神的苦痛に耐えなければならないような状況は良くありませんしね。
私も考え過ぎてしまうタイプなので、上手く立ち回れずに離婚に至ってしまったわけですが、私の両親はとても仲が悪かったのに現在も寄り添って暮らしています。
どうしてあんなに仲が悪かったのに離婚をしなかったのかを聞くと、やはり私や兄弟の為でした。
どうやって子供の為に結婚生活を乗り切ったのかについては、母曰く
・相手に期待しすぎないこと
・夫ではなく親友だと思うこと
・相手のいい所を見つけてあげること
・趣味やストレス発散方法を探すこと
なんだそうです。
私は母に相談せずに勝手に離婚してしまったのですが、これはなんか納得できました。
相手のいい所を見つけてあげることを忘れてしまっていたのもありますし、「もっとこうして欲しいのにどうしてやってくれないの?」と、期待し過ぎてしまっていたのだと思います。
私には無い考えだったので、もっと早く相談していれば良かったと今になって後悔しています。
現在進行形で離婚をお悩みの方に離婚経験者の私からアドバイス出来るとしたら、離婚後の事を細かく想定して今よりプラスになるのかをじっくり考え、今までの考えと全く違った視点からも見て見ると良いかもしれませんね。
そうすれば、離婚なんていう辛い経験をする事なく、家族が仲良く暮らせるような方法が見つかるかもしれませんから。