もう30代なのに、初めて会う人に「おいくつですか?」と訊ねられたら…相手はあなたをまだ20代だと思っている可能性が高いですね。
普通、30を過ぎた女性に年齢は聞きません。
かく言う私も、もう30代半ばですが初めて会う人によく年齢を聞かれます。
これは自慢ではありません。
みなさん、「若く見えるね」って言うのは失礼ではない、むしろ嬉しいでしょ?と思っているかもしれませんが、30代で若く見られるのって、実際はあまり嬉しくないんです。
同じように、「若く見られて悩んでいる」という方も多いのではと思います。一緒に解決策を探っていきましょう。
「若く見える」とはつまりどういうことか
若く見える女優さんといえば…
- 安達祐実さん
- 深田恭子さん
- 石田ゆり子さん
- 永作博美さん
- 吉永小百合さん
- 綾瀬はるかさん
この面々は必ずランクインしていますね。
石田ゆり子さんや永作博美さん、あの美しさで50歳を過ぎているんです。
吉永小百合さんにいたっては70代半ば。あそこまでいくともう神の領域ですよね。
石田ゆり子さんや永作博美さんが若く見えるのは、顔のつくりが童顔なこともありますが、それでも彼女たちは大人の魅力も兼ね備えているので、「素敵!」となります。
そんなふうに「若く見える」のであれば大歓迎なのですが、私の場合は残念ながらそうではありません。
私の場合は、
「若く見える」=「幼く見える、子どもっぽい」
ということなんです。
実際、20代だと思って年齢を聞いてきた人に「30代半ばです」というと、反応に困られたり、かなり微妙な空気になるので、おそらく相手も「子どもっぽいね」と言いたいのをオブラートに包んで「若く見えるね」と言ってくれているのだろう…と思っています。
深田恭子さんみたいに、綺麗でスタイルが良くて、肌や髪に艶があって、だから若く見える、というのとはわけが違うんですよ!!
若く見られるのはなぜか
といっても芸能人と比べていても仕方ありませんから、幼く見られるのはなぜか、解決策とともに考えてみましょう。
背が低い
大人になったら身長と年齢は比例しないのに、背が低いと、やっぱり若く見られやすいですね。
私は身長154㎝でヒールも履かないので、かなり低い世界で生きています。
ちなみに永作博美さんは156㎝、安達祐実さんは152㎝です。
でも30歳を超えると、ヒールを履けば大人っぽく見える、というわけでもありません。ヒールの靴はかっこいいですが、私は似合わないし、どうしても無理している感じになるのでやめました。
背が低くても、歩くときは
- スッと背筋を伸ばす
- 内股でぺたぺた歩かない
- まっすぐ大股で歩く
など、歩き方に気をつけると印象は変わります。
喋り方や声のトーンが幼い
喋り方や声のトーンで若く見られている、と感じることはとても多いです。
気を抜くと学生みたいな喋り方をしてしまったりするので、相手に舐められたくないと思った時や、仕事のシーンではとくに、なるべく落ち着いた低いトーンで、言葉遣いも大人っぽく、相手の目を見て喋ることを心がけています。
「相手の目を見て」というのは意外と重要です。
人の目を見て話ができない人は、人として未熟だと判断されやすいんです。
あとは、テンパると幼さが出てきてしまうので、喋る内容を事前に考えておいたり、予想外のことが起きても慌てないように気を付けたり、落ち着いて対処するようにしています。内心は焦っていても、「余裕」を演出するんです。
メイクをあまりしない
私、普段のメイクはほぼアイブロウのみです。以前はおでかけ時ならリップやチークくらいはしていましたが、マスク生活になってからはほぼしていません。
かしこまった場所や、食事でマスクを外す予定のある日はベースメイクも少しします。
もともと乾燥肌で、ファンデーションやアイブロウをするとカサつきやすいのでやめたのですが、やっぱりメイクが薄いと幼く見られやすいと思います。
肌が弱いという特別な理由があれば仕方ないですが、そうではなく単にめんどくさい・興味がない、でも若く見られたくない、と悩んでいる方はメイクをするとかなり世界が変わると思います。今はマスクで口元は見えないので、眉やアイメイクに特に力を入れると効果的かも。
自分に似合うメイクややり方がわからないという場合は、メイクが得意な知り合いがいればアドバイスをもらいましょう。知り合いにいなければ化粧品売り場の販売員に相談するといいですが、普段メイクをしていないとそういう場所にも行きづらいですよね。
少しお金はかかりますが「メイクレッスン付きパーソナルカラー診断」などをしているサロンもあるので、予約して行ってみると良いと思います。自分に似合うメイクや色を教えてくれます。
メイクは経験がモノを言うので慣れるまではなかなか大変ですが、プロにしっかりと教えてもらって自分に似合うメイクを知れば、30代からでも遅くはないと思います!
服装や髪型を20代の頃から変えていない
これは、幼く見られる人にありがちではないでしょうか。
20代の頃に好きだった、似合っていた服…捨てられずに持っていませんか?30代になると、そういう服はだいたい似合わなくなっています。
髪型も一緒で、「自分にはこれが似合う」と思い込んでいませんか?
私の場合は、10代~20代前半の頃はカラフルな刺繍が施されていたり、控えめなフリルがついていたりする可愛らしい服を好んで着ていたんですが、20代後半に急に恥ずかしくなって、パタンと着なくなりました。
そして20代後半は似合う服がわからなくなって迷走し、30代半ばになってやっと、落ち着いてきたところです。
行き着いたところは、アースカラーメイン、なるべく装飾なしのシンプルなデザインで素材・着心地重視。
シンプルと言ってもプチプラなファストファッションを着ると貧相に見えてしまうので、ユニクロは下着やパジャマのみにして、洋服はある程度お値段のするものを選んでいます。
そもそも体型が子どもっぽいので、あまり上半身のラインが出ないゆったりした服を好んで着ています。
髪型に関しては、黒髪ストレートのロングで前髪をおろしていると幼く見られます。私も27歳くらいまではそうでした。
お片づけコンサルタントのこんまりさんみたいな感じでしょうか。こんまりさんはとても似合っているし、好きでそうしてそうなので良いのですが…
そうではなくて単に他の髪型にする勇気がない、というのでずっと同じ髪型なのであれば、思い切って変えてみると急に年相応に見られることもあるかもしれません。
髪型については、いつもカットしてもらっているプロの美容師さんに相談するのが1番ですね。「自分に似合って、30代に見える髪型に変えたい」と相談すれば、喜んで考えてくれると思います!
大きくイメチェンしなくても、前髪をおろしているのなら横分けにしてみるとか、少し染めてみるとか、それだけでもずいぶん印象は変わります。おでこに自信があれば、前髪を伸ばしてセンターパートにしてみてもいいかも。
でも、30代はこういう服を着るのが正解!とか、年相応の服装だとか、そういうのは気にしすぎなくていいんです。服なんて、基本は好きな服を着ればいいんですよ。髪も、今の髪型が気に入っているならそのままでいいんです。
「どうすれば大人っぽく見える?」
「どんな服を着れば大人っぽくなる?」
そういう考え方自体が、すでに子どもっぽいんです。
大切なのは、その服が今の自分に合っているか、というところ。
今の自分は、本当にこれが着たいのか?過去にとらわれているだけじゃないのか?
自分のワードローブを見ながら、一度考えてみてくださいね。
笑ってごまかすことが多い
笑ってごまかす、というのは長い間、私の十八番でした。
恥ずかしいとき、反応に困ったとき、なんて言っていいかわからないとき…とりあえず笑っておけば、その場を切り抜けることができます。
10代なら、可愛いですよ。
まだ経験が浅くて、自分の中に引き出しも少ない上に中身もスカスカ、言葉が出てこないし、笑うしかできない!
それでも10代なら、全然許されるでしょう。
でも、30代でそれをやっているのは…正直イタイ。
30年も生きているのに、まだまだ未熟だね、と思われていそうです。
今も処世術的についついやってしまうことはありますが、やはり幼く見られてしまう所以だろうなぁと感じています。
経験したことや考えたことを頭の中の引き出しにストックしておくことって、大切ですね。
どれだけ豊かな経験を積んでいるかで、差が出ます。
30代からの生き方
私が若く見られてきた原因としてはこれくらいでしょうか。それぞれの問題をひとつずつクリアしていくことで、以前よりは年齢を言って驚かれることは減ってきたような気もします。
(ただ単に見た目が歳とってきただけかもしれませんが。笑)
幼く見られる理由って、見た目のせいだけじゃない、と思うんです。
もし見た目で最初は若く見られたとしても、話し方が知的で大人っぽかったら?自分の信念がしっかりあって、かっこいい生き方をしている人間だったら?
きっと、相手に舐められたり下に見られたりすることはなくなるでしょう。
メイクや髪型を変えても、喋り方に気をつけてもやっぱり若く見られちゃうという人は、もうそんな自分を受け入れてしまった方がいいと思います。
30代からの人生で大切なのは、「自分と向き合い、自分を知ること」です。
自分を知って、自分の特性を隠さず、背伸びせず、受け入れて、自分に合うものを見つけていきましょう。それができれば、自然と大人の余裕も出てくるはずです。
30代からは、見た目だけじゃなく、その人の考え方や人生の経験値が、内面からもうかがえるものです。
見た目が幼くたっていいじゃないですか。
見た目は若いけど輝いている女優さんたちのように、内面を磨いて、生き様で魅せる余裕のある大人になりましょう!